For being eligible to apply, do I have to be a university student?
どういった人が入居できますか?
大学、大学院や専門学校などの高等教育プログラムに在籍している方であればどなたでもご応募頂けます。
真のグローバル人材とは?国際化、多様化に乗り遅れる現代の日本において、まさに今問われていることだと思います。今回は、「U Shareの考えるグローバル人材とは」というテーマで、創業メンバーのパーソナルなエピソードなども交えながらみなさんにお届けしたいと思います。
私たちは、まず第一にグローバル人材とは「多様性を理解、尊重できる人」ではないかと考えます。これはU Shareが育成したいと掲げるペルソナ像の一つでもあります。グローバル人材の定義としては、一般的に、英語ができる人や世界で働ける人!といったキャッチーな形で表されることが多く、そのために英語勉強しましょうといった流れがありますが、本来一番大事なのは、国籍や民族、価値観、文化、働き方が違う多様な人々が一同に介する中で協働する力ではないでしょうか。その時々の環境を理解し、尊重し、時に合わしたり、変えていくことができる、そういう素質をもっていることが大切になってくるのではないかと思います。
とはいえ、そういう人材になるために人はどんな経験をすればいいのか。私たちは”マイノリティになる経験をすること”がとても大事だと考えています。たとえば、わかりやすい例だと留学をして欧米諸国にいくと、アジア人であること、英語が母語ではないということから必然的に社会のマイノリティにカテゴライズされます。日本でそのまま生活していたら感じないような、社会における苦労や難しさ、差別を経験することになります。しかし、そういった経験をしてこそ、様々な人と柔和に接していけるようになり、多様性を理解、尊重していけるようになるのではないでしょうか。U Shareの共同創業者の井上は、大学3年次に慶應大学からスコットランドにあるエディンバラ大学に交換留学した際に、マイノリティになる経験を人生で初めてしたそうです。交換留学中は、ラグビー部に所属し、チームメイト全員が現地出身の白人という状況の中、唯一留学生のアジア人が交じるという経験をしました。当時は英語もさほど話せず、また体格的にも現地プレイヤーにも負けている中で、いかにチームのために貢献できるか、認めてもらえるか、日々葛藤したそうです。しかし、根気強く自分の気持ちを発信し続けることで、現地のコミュニティーに溶け込むことができた。人は、自分がマイノリティ側に立ったときに初めて、マイノリティに置かれている人たちの気持ちや立場を真に理解し、歩み寄ることができるのかもしれません。
私たちは、留学することだけが正しい選択だとお伝えしたい訳ではもちろんありません。しかし、日本は比較的民族の価値観の均質性が高く、ハイコンテクストな社会だと言われています。そういった社会の中では、他人と価値観において真っ向から対立したり、自らの持っている価値観について改めて考えてみるといった機会はなかなか存在しないかもしれません。慣れ親しんだ国や文化とは別の、色んなバックグラウンドの人たちが交わるローコンテクストの社会では、常に”君は何者なんだ?”、”君はどう思う?”、”君は何ができる?”と問われ続けることになります。そういった環境下で初めて自分の価値観、考え方、ひいては自分の存在意義というが見えてくるのではないでしょうか。自分は何者なのか、社会から突きつけられるその問いに応えるために、自分の故郷、文化、夢、意見、価値観を振り返って棚卸しすることになります。その思考プロセスの中で、自身のアイデンティティや強みに対する自己認識が形成され、今度はそれを対外的に発信していくことができるようになります。こういったあらゆる角度から検証された確立された自己のアイデンティティを持っている人こそ、多様性が入り混じるグローバル社会で生き残っていくことができる人だと考えます。
最後に、グローバル人材というと、色んな要素を持っている人というイメージが先行しますが、結局は自身で最初の一歩踏み出す行動力のある人なのではないか思います。コンフォートゾーンから出るのは本当に大変ですが、そこの一歩を踏み出す勇気を持ち、行動に移せるかという姿勢こそが、グローバルに活躍する際に様々な場面で必要となってくる姿勢です。もう一人の共同創業者上田のエピソードになりますが、ハーバードデザインスクール在籍中に、夏休みの期間を利用して、Japan Design Trekのプロジェクトリーダーとして、あるプロジェクトを主導したそうです。その際、英語もままならない自分が果たして何十人という外国人を日本に誘致し、日本を視察して回るというプロジェクトを回せるか最初はとても不安だったそうです。しかし、プロジェクトをリードしたい!という強い意志と行動力が最後はTrek成功の結果につながったといいます。とりあえずやってみる、一歩を踏み出してみる。こういった姿勢や行動力はとても大切です。
さて、グローバルな人材とは?というU Shareなりの考えを書いてきました。とはいえ、時代の変化に伴いその定義も少しずつ変わっていくのかもしれません。でも、現時点でU Shareが考えるグローバルに活躍する人物像というのは、確立された自己のアイディンティティ持った、多様性を理解し尊重する力を持ち、自らのコンフォートゾーンから出て行動に移していくことができる人、そういう人なのでないかと我々は考えています。
左から、井上、上田、大江