For being eligible to apply, do I have to be a university student?
どういった人が入居できますか?
大学、大学院や専門学校などの高等教育プログラムに在籍している方であればどなたでもご応募頂けます。
みなさん、こんにちは。U Share 共同創業者の上田真路(Masa)です。今回はU Shareを始めるきっかけになった原体験や、創業メンバーである留学仲間とともに創ろうとしている世界観について、シェアしていきたいと思います!
2015年の春、日本での建築プロジェクトにも区切りが着き、全てが順風満帆に進んでいる余韻に浸ってひたころ、受験をしていたハーバード大学から不合格の通知が届きました。ゼネコン社員として日夜設計業務に追われながら、英語を詰め込んで受験を何とかこなしたという自負があっただけに、とてつもないショックを受けました。さらには着工した新築物件の施工会社が突如、地下掘削工事のみを行った状態で倒産するという危機が追い討ちをかけてきました。心身ともに困憊しましたが、前を向き、建築の先輩にも対処方法を逐次尋ね、実行できることはエクセル表にまとめて潰していきました。具体的には、受験のためにもう一度英語の基礎づくりからやり直したり、ハーバード・デザイン大学院現地を訪問し、半年間で徹底的にリサーチ ・ Face to Faceで師事したい教授陣と考えのすり合わせを行ったりといったところでしょうか。
そんな試行錯誤の日々の中で、ど真ん中の受験すべき学科は「デザインと不動産を融合し、魅力的な街をつくる」というテーマだったことが自分の中で明確になりました。私に欠けていたのは、「現地に足を運んで生身の体験を得ること、そして、自分の行くべき道を自分で見つけていくという姿勢だったのです。3月にハーバード大学不動産デザイン学科から合格のオファーをもらった時には、妻と抱き合い、苦労を振り返りながら涙して喜びました。また、受験準備をしながら仕事にも注力し続けたおかげで、建設途中放棄された建物もやっとのことで完成へと辿り着きました。
今考えると、一度目の受験で不合格をもらえたことは、何かのお告げだったのかもしれません。建築家として、まちづくりに関わるものとして、留学前に自分のコアを仕事での達成と苦労、家族との時間を通して築けたことこそ、留学での強みとなりました。このコアがあってこそ、自分からシェアできるものもや学友からシェアしてもらえるものも多くなるという体験は強烈なものとなりました。
Masa, Language is just a language.
今でも鮮明に残っている同じデザイン・スクールのインド人寮仲間から言われたことです。
せっかくシェアできる意見や体験、専門領域があるのに、共通言語である英語でシェアできなければ、もったいない!
それまではいろんな理由をつけて授業中も発言を抑えていましたが、その日から全ての授業で必ず2回は発言するというタスクを自分に課し、さらに日本人が一人もいないドミトリーで、自分主導型での寿司レッスンを開くなど、いろいろなアクティビティを積極的に提案しシェアすることにしました。すると、どうでしょう? 自身のアイデンティティやコアがわかりやすく伝わったため、他分野の仲間や寮仲間がどんどん増えていきました。次第に言葉の壁も克服し、気づけば自分から積極的に学内外の活動を、仲間を束ねてリードする側に回っていきました。もし一人でワンルームを賃貸してという、ある意味で自分のコンフォート・ゾーンを確保した留学生活を送っていたら、きっとこのブレイク・スルーはなかったと思います。
こうして、住まいと学びが一体となった米国学生寮ならではの体験は人の人生を変える力があること、そしてチャレンジはいつでもどんな状況でもできるということを原体験として学びました。
少しバリア克服と原体験の話が長くなりましたが、ではどうしてこの原体験からU Shareという国際学生寮を通して、住まいと教育をデザインし直したいのかについてシェアしたいと思います。
ハーバード・デザインスクールで最も大切にされていること、それは下記の3つです。
「分野横断的アプローチ」 「Networking, Networking, and Networking」 「If you don’t have a pen, you don’t have a voice」
面白いことに、デザイン・スクールと名前がついていますが、実際の研究領域は多彩を極めており、分野横断しながら社会の問題を解決し、世界を変えていくことこそ、ハーバードが学生に求める姿なのです。そのためには学内外で何が必要か?もちろん、Networkingです!そして、U Shareの共同創業者ともいつも反芻している、「我々はデザインという形にするアプローチで世界を変える、そのために必要なのはペンでスケッチに落とし込むことだ」という姿勢です。この学びを基本として、場を創造することで、人をかえ、そして街を変えていこうといういう想いのもとに立ち上がったのが国際学生寮U ShareをつくるKUROFUNE Design Holdingsでした。
創業者の顔ぶれも多彩です。建築家、都市計画家、不動産のプロ、すでに上場を経験した起業家、そして大学教授。これまでに日本にはなかった米国教育機関のキャンパスと住まい(寮)が一体となった体験を日本でも創るためには、分野横断的なアプローチとある種のリスクテイク、そしてあり在りと体験できる空間を創ることが不可欠でした。これから、建築家、デザイナーとして「場」をつくることはもちろんのこと、僕たちの原体験である様々な大学寮生活での学びを、どんどん注入してゆきたいと思っています。時間はかかるかもしれませんが、シェアすればするほど、人の輪が広がり、そして切磋琢磨し合え、お互いの成長や人生の豊かさにつながる「場」を日本、そしてまた世界中にも創ってゆきたいと思います。